I think, therefore I am

思ったことを徒然に綴っていきます。多分、時事ネタ、技術ネタ、自己啓発ネタなど。

好きなことで稼ぐことについて思った

 漫然と好きな趣味を継続するか、壁を乗り越えるか

 「好きなことで稼ぐにはどうしたらいいのだろう」と最近思った。

 きっかけは、最近、中学の娘の習い事の一つのバイオリンのレッスンを止めさせたことだ。この年頃の子の定番ではあるが、塾に通うととなり習い事に時間がとれなくなったためだ。娘も納得の上ではあるが、娘曰くはバイオリンが好きであり、できれば止めたくはなかったらしい。だが、どうも自発的にきちんと練習している様子はなく、嫌いではないのかもしれないが、真剣に上達を目指す強い意志を感じられなかった。

 好きなことや興味があるものががたくさんあるのはいいことだと思う。趣味や遊びもは人生を豊かにはしてくれるだろう。大人になればそういったものが仕事以外の人生の潤いにもなる。しかしその対象がスポーツであれゲームであれ芸術であれ、やり始めは楽しくてもいつかは壁に直面する。そしてその壁と真剣に向き合って、辛い努力を重ねて壁を乗り越えるか断念するかの決断の時がくる。

 壁に向き合わずに単に好きだからという理由で漫然とやり過ごすというのも実際はあるだろうが、中学・高校では、そういった漫然なものを多くやるよりは、壁と真剣に向き合ってそれを克服するようなことに時間とエネルギーを集中してほしい。趣味が多いことに越したことはないが、若いころに真剣に取り組んだものが結局、その後の人生において、何かしらの形で糧となることが多いと思う。そういった理由で、最終的には親として娘に引導を渡した形だ。趣味としてのバイオリンであれば、高校や大学、社会人になってからでも再開してくれればよいと思う。

 

好きの基準:暇なときに自発的に行っているか

  こんなことがきっかけで、今、自分が好きなことは何だろうかと思った。ちなみに私は昔から、自分が好きかどうかの自分なりの一つの基準を持っている。それは「暇なときについつい行っていること=好きなこと」である。決して仕事のためとか、何かの義務で行うことでなく、自身の潜在的嗜好から自発的に行うことだ。私の場合、英語学習や、お酒を嗜んだり、最近始めたランニングなどがすぐに思いつく。ちょっと前はネット将棋にハマった。

 技術スキル向上はそれなりにプライベートでも続けてはいるが、好きでやっているのか仕事に役立つからと思ってやっているかというと、どちらかというと後者のように思う。今の仕事が嫌いなわけではないが、仮に今の仕事がなくなったときにこのスキル向上を続けるかどうかというと微妙だ。恐らく続けていない気がする。僕の基準からすると、それは自分の嗜好とは少し違う。

 「今の仕事が楽しいか」と問われてYESと答える人は多いだろう。その中で「その仕事が好き」という人も多いだろう。だけど「その好きなことは仕事を抜きにしても好き」という人はどれだけいるのだろう。例えば優秀なシステムエンジニアでも、必ずしも家に帰って寝る間を惜しんでプログラミングするようなGeekとは限らない。仕事が好きな人といってる人も、それが必ずしも自分の潜在的な嗜好と完全に一致するとは限らないと思う。

 最近、人生100年という言葉をよく耳にするが、私の年代は定年後も稼がなければ老後が苦しそうだ。できれば好きなことで稼げるようになりたいが、当然だが、好きなことと稼ぎに結びつくかどうかは全く別だ。稼ぎに結びつかないことの方が多いだろう。

  まあ年とれば、ある程度自分の趣向はおよそわかっているつもりだ。今の仕事が続けられているうちにいろんなことにチャレンジし、自分が好きかどうかを見極め、好きであればそれで将来、稼ぐにはどうしたらいいかを考えていくしかないだろうと思う。

 ただし娘のバイオリンと同様、真剣に取り組むのであれば、あれもこれもと手を出すのは時間的に難しい。老後までの時間だって有限だからその選択はものすごく重要だろう。